アスタキサンチンを利用するさけ
自然界に存在するアスタキサンチンをその生態の中でもっとも活用している生物はさけです。さけはアスタキサンチンの原料となるオキアミなどを餌として、アスタキサンチンを体内に取り込んでいきます。
アスタキサンチンを体内に取り込んださけは、生涯のあらゆる場面においてそれを利用しています。例えば、紫外線による光酸化を防ぐ効果を利用するため、さけはアスタキサンチンを皮の表面付近に蓄積します。するとアスタキサンチンの影響でさけの体は紅い色に見え、紫外線を防ぐ効果も発揮します。
また、川をさかのぼるころのさけには最大のアスタキサンチンが含まれています。そのころのさけは婚姻色と呼ばれますが、これは川をさかのぼる際の絶食状態のためのエネルギー源として蓄えているのです。こうしてその身に蓄えられたアスタキサンチンは卵にまで受け継がれていきます。